2013年1月15日火曜日

レミゼラブル


見てきました話題作、めっちゃ良かったです
この映画に関しては基本的に素晴らしいの一言に尽きるので、今回は少し批判的なスタンスで行こうと思います

法・権力に捉われずに人間らしく生きるってどういうことだろうみたいな主題があったと思う

ヒューマニズム映画で、人間が生きていくことの素晴らしさを描いていた

見どころとして、主人公ジャンバルジャンと同じく神を信じるシャベールは法を犯したバルジャンを厳しく追及するが、彼は何度もバルジャンの寛容さに助けられ、絶望し命を断つ

ここにこの映画の一つの面白さが出ていた
ヒューマニズム(人権)は法や権利の持つ合法性を大きく超えるという主題があり、それがキリスト信仰でもって正当化されていた

そこにこの映画の欠陥がある

あまりにもアメリカ保守主義的すぎる

労働者、キリスト万歳
国家、権力は引っ込んでろ
俺達が人権を知っている
俺たちが未来を切り開く!

アメリカ保守のうたい文句が大文字で並べられていた
アメリカでリベラルの人たちはこれをどう見るのか、ワシントンの劇場で見てみたかった

新自由主義、中絶絶対ダメ、銃規制するな、マイケルムーアは消えろ、医療費・税の規制するな
それが本当に良いことか?

法・権力を悉く失墜させたこの映画は必ずしも正当化しえないのではないか?


しかしこの映画本当に良い映画なんです・・・・僕も大好きだしもう一回劇場で見たいです

特にアンハサウェイがI dreamed a dreamを歌うシーン・・・


そしてこのシーン、実は「裁かるるジャンヌ」を意識して撮られてるんじゃないかなー


「裁かるるジャンヌ」はサイレント映画の最傑作と言えるくらい素晴らしい作品です

どちらも心情は似てると思います

どっちが好きって言われたら困るけどやっぱり「裁かるるジャンヌ」かなあ

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